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4743 株式会社アイティフォー 東証プライム・情報通信業

配当 50→80 円・+60% 増配、累進配当を 2026 年 2 月に新規導入。
定量 89・定性 89 の 2 視点全一致で、娘の 19 年を支える地銀システムの会社。

最終スコア
89.0
/ 100 点
★ 購入 ◎ 検討 △ 待機
取得ベース利回り 4.68%・全スコア最高クラスの ★購入ゾーン
🟢 全グリーン・買い増しの好機
最終更新 2026.05.27
著者 ほのたね。
読了 約 15 分
1分でわかること
  • 2026 年 2 月 12 日に累進配当方針を適時開示で正式導入。12 年間「減配ゼロ」の実績を、後から方針としてルール化した順序。
  • 独自スコア 89.0 点で★購入ゾーン。分析 12 銘柄で最高、定量 89・定性 89 が初の完全一致。1,704 円で取得、取得ベース利回り 4.68%。
  • 地銀の窓口端末・債権管理システムに特化。移行コストの高さが「20 年消えない構造」を支える。配当 80 円・配当性向 76.7%・自己資本 73.6%・実質無借金。
  • 🟢地方銀行の統合・縮小が長期の顧客基盤リスク。2026/3 期は純利益 ▲5.4% の微減。それでも構造リスクは全グリーン・買い増しの好機と見ている。

地方銀行の窓口端末・債権管理・コンタクトセンター。私たちが普段「銀行のシステム」と意識せずに使っているもの。そのバックエンドを支えているのが、アイティフォー(4743)です。

ほのたね。の評価では、これまで分析した 12 銘柄の中で 最高スコア 89.0 点。定量スコアと定性スコアが共に 89 点で完全一致するのは、これが初めて。2026 年 2 月 12 日に累進配当方針を適時開示で正式導入、配当 80 円・取得ベース利回り 4.68%、2014 年から 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けた会社が、過去の実績を方針としてルール化した順序。配当 CAGR 10 年は約 16.8%(17→80 円)、2014 年からの 12 年では 15→80 円の 5.3 倍。自己資本比率 73.6%、実質無借金。

「地方銀行が統合・縮小していくこの 20 年で、本当にこの会社は持ち続けられるのか」——その問いを正面から有報で確かめた銘柄。地銀の数は減るけれど、システムの移行コストは異常に高い。「銀行が潰れない限り、この会社の収益は大きくは失われないだろう」という構造を、19 年保有の根拠に置いている。

地方銀行の窓口端末・コンタクトセンターを支える業務システムのイラスト。アイティフォーの主力事業をイメージ
00

会社概要

Company Profile
著者アイティフォーは、迷うことなく ★購入と判断できた数少ない銘柄だった。
定量 89・定性 89 で完全一致、取得ベース利回り 4.68% で ★購入ゾーン、累進配当を 2026 年 2 月に正式導入。
欠点を探すなら、地方銀行という顧客基盤の長期縮小リスクくらい。それも 20 年スパンで考えると、システム移行のスイッチングコストの高さが効いてくると思っている。
数字も物語もちゃんと揃ってると思えた、めずらしい銘柄。
何をしている会社か
地方銀行向け基幹システム・コールセンターシステムを主軸とする情報通信企業。窓口受付・ATM 連動・債権管理・電話オペレーション支援などを提供。

リカーリング収入(保守・運用)が売上の 44%を占め、ストック型収益が経営を安定させる。地銀の合併が進む中でも、合併後の統合システム需要を取り込む構造。
会社の基本情報
証券コード 4743(東証プライム)
業種 情報通信(金融 IT)
設立 1972 年
決算期 3 月期(2025/3 期から中間 + 期末の年 2 回配当)
主力顧客 地方銀行・コールセンター
リカーリング比率 売上の 44%
3 つの事業柱
🏦 金融ソリューション(主力) 地方銀行・信用金庫向けの債権管理システム・営業店端末・コンタクトセンターシステム。地銀向け債権管理で圧倒的トップポジション。金融機関固有の規制対応・長期運用実績が参入障壁となり、一度導入されたら容易には替えられない。
🔄 ネットワークソリューション 業務システムのハイブリッド開発・運用保守。長期契約のリカーリング型収益で経営を安定化。
📊 リカーリング事業 クラウドサービス・保守・BPO 等の継続課金型収益。顧客の DX 化が進むほど、この事業の存在価値は増す。
地方銀行の業務システム・債権管理・コンタクトセンターを示す図解イラスト。アイティフォーの3つの事業柱
🔍 構造リスク診断 — ガチホ前に確認すべき 4 つの問い
収益の持続性 🟢 地銀向け債権管理システムで圧倒的トップポジション。売上 2 期連続増収(平均増収率 +21.33%)
競合・代替圧力 🟢 金融機関固有の参入障壁・スイッチングコストの高さ。クエスト(2332)等との比較でも優位
配当の支払い余力 🟢 自己資本 73.6%・実質無借金・ネット D/E -0.39・5 期連続営業 CF 黒字
経営の資本配分 🟢 2026 年 2 月 12 日に累進配当方針を正式導入。配当性向 50%+総還元 70% 目標
🟢 全グリーン:下落時こそ買い増しの好機。確信を持ってガチホ。 🟡 イエロー混在:保有継続。配当方針と業績推移を半期ごとに再確認する。 🔴 レッド出現:減配・営業赤字など。投資テーゼの根拠を一から見直す。
01

スコアサマリー

Score Summary
著者定量 89 点・定性 89 点——この銘柄を初めてスクリーニングで拾ったとき、正直驚いた。
地方銀行向けシステムという超ニッチな市場で、リカーリング収益 80% を積み上げてきた会社。
累進配当の正式導入(2026 年 2 月)は、有報の言葉に誠実さが滲んでいた。これが決め手だった。
定量
89
財務諸表から算出した、数値ベースのスコア。
利回り 75
財務健全性 85
成長性 62
バリュエーション 58
財務健全性は群を抜く。成長性・バリュエーションはミッドレンジ。
定性
89
有価証券報告書を精読し、企業の本質を採点したオリジナルスコア。
事業の質 90
経営の誠実さ 88
配当方針 95
リスク開示 83
累進配当の正式導入・地銀特化のリカーリング設計。配当方針の誠実さは最高評価。
総合
89.0
定量スコアを 40%・定性スコアを 60% で加重平均した購入判断用の最終スコア。
定量スコア × 0.4 = 35.6
定性スコア × 0.6 = 53.4
合計 89.0
数字で買うのではなく、"数字 × 物語" で買う。定性を 6 割重視するのが、ほのたね。流。
配当方針
累進配当 + 配当性向 50% + 総還元 70% 以上
2026/2/12 適時開示で累進配当を正式導入
減配ゼロ年数
2014年〜2026年 12 年間減配ゼロ
15→17→19→20→23→23→30→30→40→50→80円
10 年で 5.3 倍
+372%
15 円(2014/3)→ 80 円(2026/3)
02

基本データ

Key Metrics
著者アイティフォーは「情報通信セクターの穴を埋めるために探していて、出会った銘柄」だった。私のポートフォリオは情報通信が 1/10 と空いていて、補完候補を探していた。
2026 年 4 月、有報を 7 年分精読した結果、定量スコアと定性スコアが 共に 89 点で完全一致。これまで分析した 12 銘柄の中で唯一の現象。
本記事のファクトチェック中、当初「2024年4月の株式分割を遡及補正で連続増配12年」と私のメモにあったが、IRBANK 公式と適時開示で再検証した結果、株式分割は実施されておらず、正確には「12 年間減配ゼロ」(2014→2026) が正しい表現だった。カンロ失敗(株式分割未確認)の翌月に分析した銘柄として、ファクトチェックの徹底が直接活きた事例。
2026/04/22、1 株 ¥1,704 で取得。情報通信に入れられたのは僥倖だと、購入後に思った。
項目補足
年間配当80 円(2026/3 期実績)/ 50 円(2025/3 期実績)2025/3 期 50円(中25+期25)→ 2026/3 期 80円(中30+期50)= +60%増配(IRBANK 公式)。2027/3 期予想も 80円(中40+期40)で累進下限維持
減配ゼロ年数12 年間減配ゼロ2014年〜2026年(IRBANK 公式・据置期間4回あり・減配は一度もない)。配当 CAGR 10 年 約 16.8%
自己資本比率73.6 %(2026/3 期実績・前期 79.5%)2026/3 期に総資産が +17% 増加(240 億→281 億円)した結果として一時的に低下。実質無借金は維持(有利子負債 2.4 億円・現預金 78 億円・ネット D/E -0.39)
配当方針累進配当(2026年2月12日 IR 適時開示で正式導入)「前期比減配なし」を公約・80 円が事実上の下限・配当性向 50% / 総還元 70% 目標
純利益(直近 2 期)29.14 億円(2025/3)→ 27.58 億円(2026/3・▲5.4%)2025/3 期が過去最高。2026/3 期は特需の反動で微減も高水準を維持・10 年 CAGR +16.04%
売上高・営業利益2 期連続増収・増益平均増収率 +21.33%・平均増益率 +23.29%
権利確定日3 月末日・9 月末日年 2 回配当(中間 + 期末)
取得単価(平均)1,704 円2026年4月22日 新規購入(1 株・取得時利回り 4.68%)
保有株数1 株まずは試し買い。下落局面で月次予算を使って買い増し予定
取得ベース利回り4.68 %80 ÷ 1,704 = 4.68%(★購入ゾーン充足)
スコア定量 89 / 定性 89 / 最終 89.0ほのたね. 銘柄スコア史上初の 2 視点全一致(乖離 ±0)
📈 株価チャート(4743 アイティフォー) 出典: Yahoo Finance / 終値ベース
月足 2021/06〜2026/05(60 ヶ月)/週足 2023/05〜直近 3 年(156 週)/取得単価 ¥1,704(2026/04/22)
📌 株価推移と購入タイミング:アイティフォーの株価は 2023 年 3 月期まで 700〜900 円台で低迷していたが、2024 年 3 月期から業績成長を伴って急騰(高値 1,460 円)。2026 年 1 月に高値 1,755 円をつけた後、私は 2026 年 4 月 22 日に ¥1,704 で取得した。
暴落を待っての衝動買いではなく、「情報通信セクターが 1/10 と空いていた」セクター補完が主因。高値からやや落ち着いた水準だったことが後押しになった、計画的な購入だった。最新の株価は 株探(4743) でご確認を。
03

業績の推移

Financial Performance, 5y
著者アイティフォーの業績は地味だが、年率 +7% で着実に売上を伸ばし、営業利益率 17% 台を維持してきた。
地銀という顧客基盤の数は減っているのに、業績は減らない。むしろ統合に伴うシステム刷新需要を取り込んで成長している。
2026 年 3 月期は売上 231 億円(前期比 +12.4%)・営業利益 39 億円(前期比 +9.2%)と過去最高水準を更新。リカーリング型収益が経営を安定させる構造が、実際の数字で見える。
売上 5 年 CAGR +7.2% / 営業利益 5 年 CAGR +12.1% 売上高 営業利益
0 62 125 188 250 億円 2021/3 163 2022/3 170 2023/3 183 2024/3 207 2025/3 206 2026/3 231 ★ 最新
📌 6 期間の軌跡:2021/3 期 売上 163 億・営業利益 22 億からスタート。売上は 5 年で 1.42 倍の 231 億(2026/3 期)へ成長し、営業利益は 22 億→39 億(1.77 倍)。営業利益率は 13.5% → 16.9% へ改善し、コロナを挟んでも一貫して 17% 前後の高水準を維持。リカーリング型収益と地銀向け業務システムの参入障壁が、地味だが安定した成長を支えている。
売上 5年 CAGR
+7.2%
163 億 → 231 億(2021/3→2026/3)
営業利益率
16.9%
2026/3 期実績(5 年で 13.5%→16.9% へ改善)
純利益 10年 CAGR
+16.0%
2025/3 期記録的水準 29.14 億円
04

配当の歴史

Dividend Track Record, 8y
著者アイティフォーは「派手に増配するタイプ」ではなく、「**地道に減らさず増やすタイプ**」。
2014 年から 2026 年まで 12 年間、減配を一度もしていない。途中 4 回の据置(2015・2017・2021・2023)は挟むが、減配はゼロ。
そして 2026 年 2 月 12 日、過去 12 年の実績を方針として正式に「累進配当」へルール化した。実績先行型の累進配当として、宣言だけの会社とは信頼性が違う。
コインが積み重なっていくイラスト。12年間減配ゼロで成長を続けたアイティフォーの配当成長イメージ
減配ゼロ年数
12
年(2014→2026・IRBANK 公式)
累進配当 正式導入
2026.2.12
適時開示(日経会社情報DIGITAL)
「前期比減配なし」を公約・80円下限
10 年で 5.3 倍
+372%
15 円(2014)→ 80 円(2026)・CAGR 約 +16.8%
12 年間減配ゼロ + 2026/2/12 累進配当を適時開示で正式導入 年間配当(円・IRBANK 公式) 据置 4 回(2015・2017・2021・2023)あり・減配は一度もない
0 25 50 75 100 20 2019/3 23 2020/3 23 2021/3 30 2022/3 30 2023/3 40 2024/3 50 2025/3 中間配当 復活 80 2026/3 +60% 増配 累進配当を導入 80予 2027/3
年間配当配当性向備考
2014年3月期15 円41%起点
2015年3月期15 円63.9%据置
2016年3月期17 円47.8%増配
2017年3月期17 円53%据置
2018年3月期19 円47.8%増配
2019年3月期20 円47.9%増配
2020年3月期23 円51.1%増配・うち記念 2 円(上場 20 周年)
2021年3月期23 円37.4%据置
2022年3月期30 円39%増配・うち記念 5 円(設立 50 周年)
2023年3月期30 円36.2%据置
2024年3月期40 円39.3%増配
2025年3月期50 円(中 25 + 期 25)46.3%中間配当を復活・均等配当
2026年3月期80 円(中 30 + 期 50)76.7%+60% 増配・実績。2026/2/12 累進配当を適時開示で導入
2027年3月期 80 円(中 40 + 期 40)均等配当・累進下限維持

※ 出典:IRBANK 公式配当推移ページ(2026-05-27 検証)。
※ 2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で継続。途中 4 回(2015・2017・2021・2023)の据置あり。
※ 2026 年 2 月 12 日の適時開示「配当方針の変更(累進配当の導入)に関するお知らせ」で、過去 12 年の実績を方針として正式ルール化。

ここまで 配当・業績データ / ここから 財務の安全性・事業の質
05

事業の強み

Business Strengths
著者アイティフォーの強みは「地味で代えがきかない」こと。
地銀の業務システムって、外から見るとほとんど見えない。でも、現場の銀行員にとっては「これがないと仕事が止まる」インフラ。一度導入されたら、別のシステムに移行するコストは異常に高い。
「銀行が潰れない限り、この会社の収益は失われない」という構造。地味だけど、強い。
🏦
地銀向け債権管理システムで圧倒的トップポジション
地方銀行・信用金庫向けの債権管理システムで業界トップシェア。金融機関固有の規制対応・長期運用実績が参入障壁となり、競合の入り込む余地が小さい。クエスト(2332)等との比較でも、配当継続性・財務健全性で優位。
業界トップシェア
🔒
スイッチングコストの高さ——銀行は容易にシステムを替えない
金融機関の基幹系システムは、安定運用と規制対応が最優先。一度導入されたら 10 年以上の長期契約になり、リカーリング型収益として安定する。地銀の数は統合で減るが、統合に伴うシステム刷新需要が逆に発生する構造。
長期顧客契約
💰
自己資本比率 73.6%・実質無借金——配当を守る財務体力
ネット D/E -0.39(現金 > 有利子負債)の実質無借金状態。景気悪化・コロナ級のショックが来ても、配当を守れる財務余力。2025 年 3 月期純利益 29.14 億円・10 年 CAGR +16.04% という高収益体質も維持。
自己資本 73.6%
📈
累進配当 2026 年 2 月導入 + 12 年間減配ゼロの実績
2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けてきた会社が、2026 年 2 月 12 日 IR 適時開示で「累進配当」をルール化(「前期比減配なし」を公約)。配当 CAGR 10 年 約 +16.8% のペースで、15 円から 80 円まで 5.3 倍に成長。配当性向 50% / 総還元 70% の二段構え方針も継続。実績先行型の累進配当として、宣言先行型(実績未検証)の他銘柄とは性質が違う信頼性。
累進配当 + 12 年減配ゼロ
06

リスク警告

Caveats
著者アイティフォーは最高品質銘柄。でも、リスクから目を逸らさないのが ほのたね. の流儀。
地銀統合の進展度、累進配当の維持確認、競合参入の可能性。19 年スパンで「持ち続けられるか」を、半期ごとに検証していく。
累進配当宣言は 2026 年 2 月 12 日と新しい。最初の業績悪化局面で本当に維持されるか、実績の検証はまだこれから。
⚠ この銘柄を持つ上で、目をつぶってはいけない 3 点
RISK / 01
(顧客)
地方銀行の再編・統合進展による顧客基盤縮小
人口減と地域経済縮小で地方銀行の統合は 20 年スパンで継続する見通し。顧客数の減少リスクはある。ただし、統合に伴うシステム刷新需要・データ統合需要は逆に発生する構造で、ニーズ自体は失われない可能性が高い。地銀統合の速度を半期ごとに確認する必要がある。
RISK / 02
(配当)
累進配当宣言(2026 年 2 月)は新しい
業績悪化局面での維持実績はまだない
累進配当方針は 2026 年 2 月 12 日の IR 適時開示で正式導入されたばかり。今後の業績悪化局面で「前期比減配なし」公約が本当に守られるかは未検証。配当性向 50% 目標を超える局面で、80 円下限がどこまで耐えるかを慎重に観察する必要がある。
RISK / 03
(競合)
大手 SI ベンダー・FinTech 参入の長期リスク
現時点でアイティフォーは地銀向け債権管理で圧倒的トップポジションを持つが、20 年スパンで考えると、大手 SI ベンダー(NTT データ等)・FinTech 企業の業務システム領域への進出が脅威となる可能性がある。クラウド型サービス・AI 連携など、技術面の参入障壁が侵食されるリスクを年 1 回の有報で確認する。
⚠ アイティフォー(4743)固有の減配・無配シナリオ

12 年間減配ゼロの実績と 2026 年 2 月導入の累進配当方針は強力だが、宣言から日が浅く、最初の業績悪化局面での維持実績はまだない。具体的な減配シナリオは以下:

  • シナリオ A(深刻度:中):2026 年 3 月期の配当性向は 76.7%(IRBANK 公式)。来期予想 80 円据置でも EPS が低下すれば配当性向 80% 超え。「前期比減配なし」公約は守れても、増配余力が消える局面が早期に来る可能性。
  • シナリオ B(深刻度:中):地方銀行の統合が想定以上に加速し、顧客基盤が短期間で 2 割以上縮小した場合。リカーリング契約の打ち切り・統合先システムへの移行で本業の利益が大幅減・配当維持が困難に。
  • シナリオ C(深刻度:低):大手 SI ベンダー(NTT データ等)・FinTech 企業の業務システム領域参入で、地銀向け債権管理のトップポジションが侵食される。20 年スパンでの利益率低下リスク。
  • シナリオ D(深刻度:低):累進配当方針自体の撤回・変更。2026 年 2 月導入の方針宣言は新しく、最初の業績悪化局面で経営判断として方針撤回の可能性が残る。「累進」と「業績連動への回帰」の境界線は経営判断による。

本記事のスコアと判断は 現時点の有価証券報告書・公式 IR・適時開示・IRBANK 公式データを元にした分析 であり、将来の業績・配当を保証するものではありません。投資判断は最新の決算短信・適時開示を必ず確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。

それでも私がガチホする理由
定量 89・定性 89 の 2 視点全一致 + 累進配当 + 自己資本 73.6%。
地銀統合・累進維持・競合参入——どれも目をつぶるつもりはない。それでも持ち続けるのは、定量スコアと定性スコアが完全一致した唯一の銘柄で、累進配当方針を 2026 年 2 月に正式導入し、自己資本 73.6%・実質無借金の財務体力を持つから。娘が 22 歳になる頃、地方銀行のシステムは形を変えていても、誰かが必ず開発・運用している。その「誰か」のひとつが、この会社だと思っている。
ここまで 定量・リスク分析 / ここから 有報を読んで初めてわかること
07

有報精読で見つけたこと

Annual Report Insights
著者有報を読んで特別な発見があったというよりは、数字の裏付けを探す感じで読んでた。
数字への安心感が先にあったから、有報はその根拠を確認する作業に近かった。
下の 4 点は、そのときに自分の言葉でまとめたもの。
🏦 財務健全性 BS・有報より
自己資本比率 73.6% + ネット D/E -0.39 の実質無借金
自己資本比率 73.6% は情報通信業界でも高水準。ネット D/E -0.39(現金が有利子負債を上回る)の実質無借金状態は、景気悪化局面でも配当・事業投資の判断を「外圧なし」で下せる余力を意味する。地方銀行向けという顧客特性上、長期契約・分割払いの売掛金が積み上がるが、それを上回るキャッシュリッチ体質を維持。
→ 累進配当方針(2026 年 2 月導入)の信頼性を裏で支える財務基盤。「まず潰れない」という安心感が、19 年ガチホの土台になる。
📊 収益構造 セグメント情報より
地銀向け債権管理の圧倒的トップポジション + リカーリング基盤
有報のセグメント情報を読むと、金融ソリューション事業(地銀向け債権管理・営業店端末・コンタクトセンター)が収益の主軸を成しつつ、ネットワークソリューション・リカーリング事業が安定的なストック収益を補完する三本柱構造。金融機関固有の参入障壁(規制対応・長期運用実績)が競合の入り込む余地を狭めている。
→ 売上 2 期連続増収・営業利益 2 期連続増益(平均 +21〜23%)の高成長を支える構造。地銀の数は減っても、統合需要・DX 化需要で本業のニーズは失われない。
💴 配当方針の進化 2026 年 2 月 IR 適時開示より
2026 年 2 月 12 日に累進配当を正式導入——80 円が事実上の下限
2026 年 2 月 12 日の適時開示で「前期比減配なし」の累進配当方針を正式採用。配当性向 50% 目標・総還元性向 70% 目標を併せて設定。これは業界全体でも珍しい二段構えの株主還元方針。アイティフォーは 2014 年から 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けてきた会社(IRBANK 公式・据置 4 回あり)。配当 CAGR 10 年は約 16.8% で、15 円から 80 円まで 5.3 倍に成長。
→ 「累進+配当性向+総還元性向」の三層方針は、長期保有銘柄として理想的な設計。ただし宣言は新しいので、最初の業績悪化局面での維持実績の検証が重要。
💹 業績ドライバ 業績データより
10 年純利益 CAGR +16.04%・記録的純利益 29.14 億円(2025/3 期)
2025 年 3 月期の純利益は 29.14 億円と記録的水準。10 年 CAGR +16.04% という、地味な業界では卓越した成長率。売上 CAGR 10 年 +6.01% に対して純利益 CAGR が約 2.7 倍速く成長していることが、リカーリング型収益の利益率拡大を物語る。地銀の DX 化需要が、業績ドライバとして長期的に機能している。
→ 定量スコア 89 点の主因。「地味な事業だが、定量で見ても確かに優れた銘柄」という、定量・定性が同じ強さで一致する稀有な事例。
08

購入判断

Decision
著者アイティフォーは「迷う理由がない型の確信」で買った銘柄。定量 89・定性 89 が完全一致した瞬間に、購入が確定した。
3 月のカンロ失敗(株式分割未確認による高値づかみ)の翌月、有報を 7 年分精読する習慣を徹底した結果、12 年間「減配ゼロ」の実績を正確に把握できた銘柄。「12 年間減配ゼロ」という実績の上に、2026 年 2 月 12 日の適時開示で「累進配当」がルール化された順序が、信頼性の高さを示している。
1 株 ¥1,704 は試し買い。株価が落ち着いた局面で、月次予算を使って少しずつ買い増していきたいと思っている。情報通信セクターに入れられたのは、購入後に振り返ると 僥倖だった。
項目判断補足
取得ベース利回り 4.68%(★ 購入ゾーン) 80 円 ÷ 取得平均 ¥1,704。★購入基準(4.0% 以上)クリア
ゾーン ★ 購入(最高品質) スコア 89.0(定量 89 = 定性 89・史上初の 2 視点全一致
買増優先度 情報通信セクター補完候補・累進配当宣言の信頼性高い。月次予算で買い増し継続
ガチホ適格 ✓ 完全適格 累進配当・自己資本 73.6%・実質無借金・地銀システム特化を維持する限り
再評価トリガー 累進配当の撤回 or 地銀統合の急加速 半期ごとに決算で「前期比減配なし」の維持を確認
次回購入計画 株価が落ち着いた局面で買い増し 月次予算で少しずつ。情報通信セクター目標(10 銘柄)に向けたコア候補
結論
定量 89・定性 89 の 2 視点全一致 + 累進配当 2026 年導入。
娘が 22 歳になる頃も、地銀のシステムは誰かが必ず動かしている。その「誰か」のひとつ。
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よくある質問

FAQ
アイティフォー(4743)の配当金はいつもらえますか?

アイティフォーの決算は 3 月期。2014〜2024 年 3 月期までは期末のみ(年 1 回)でしたが、2025 年 3 月期から中間配当を復活し、現在は 中間 + 期末の年 2 回配当です。権利確定日は 9 月末日(中間)・3 月末日(期末)、支払いはそれぞれ約 3 ヶ月後。詳細は本記事の Section 04「配当の歴史」をご確認ください。

アイティフォーの配当利回りはどのくらいですか?

著者の取得平均 ¥1,704 ベースで 4.68%(80 円÷1,704 円)。ほのたね。の本線である利回り 4.0% を超え、★購入ゾーン に位置しています。累進配当(2026/2/12 適時開示で導入)の下限 80 円が、この利回りを下支えする設計。記事は静的のため、現在株価ベースの利回りは外部金融サイトでご確認ください。

アイティフォーの配当方針は累進配当ですか?

はい。アイティフォーは 2026 年 2 月 12 日 の IR 適時開示で「配当方針の変更(累進配当の導入)」を発表し、累進配当方針を正式導入しました。「前期比減配なし」を公約とし、配当 80 円が事実上の下限として機能。配当性向 50% 目標・総還元性向 70% 以上の方針を併せて設定しています。実は 2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けてきた会社で、過去の実績を方針として正式ルール化した順序です。

アイティフォーの配当推移は?連続増配は何年続いていますか?

アイティフォーは 2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けています(IRBANK 公式配当推移で確認)。途中 4 回の据置期間(2015・2017・2021・2023)はありますが、減配は一度もありません。配当 CAGR 10 年は約 16.8%。15 円(2014/3)→ 80 円(2026/3)で 5.3 倍に成長。詳細な配当推移グラフは Section 04「配当の歴史」をご確認ください。

アイティフォーの配当性向と総還元性向はどれくらいですか?

2026 年 3 月期実績の配当性向は 76.7%(IRBANK 公式)。2025 年 3 月期は 46.3% でしたが、2026/3 期で大幅増配(50→80 円)により上昇しました。配当性向 50% 目標・総還元性向 70% 以上を目標とする方針で、配当 + 自社株買いの組み合わせで株主還元を実施します。

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本記事は、個人投資家である筆者が、自分の娘のために行っている投資判断の記録です。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。本記事中の数値は、執筆時点の有価証券報告書・決算短信・会社予想をもとに作成しており、将来の業績・配当を保証するものではありません。