- ✓2026 年 2 月 12 日に累進配当方針を適時開示で正式導入。12 年間「減配ゼロ」の実績を、後から方針としてルール化した順序。
- ✓独自スコア 89.0 点で★購入ゾーン。分析 12 銘柄で最高、定量 89・定性 89 が初の完全一致。1,704 円で取得、取得ベース利回り 4.68%。
- ✓地銀の窓口端末・債権管理システムに特化。移行コストの高さが「20 年消えない構造」を支える。配当 80 円・配当性向 76.7%・自己資本 73.6%・実質無借金。
- 🟢地方銀行の統合・縮小が長期の顧客基盤リスク。2026/3 期は純利益 ▲5.4% の微減。それでも構造リスクは全グリーン・買い増しの好機と見ている。
地方銀行の窓口端末・債権管理・コンタクトセンター。私たちが普段「銀行のシステム」と意識せずに使っているもの。そのバックエンドを支えているのが、アイティフォー(4743)です。
ほのたね。の評価では、これまで分析した 12 銘柄の中で 最高スコア 89.0 点。定量スコアと定性スコアが共に 89 点で完全一致するのは、これが初めて。2026 年 2 月 12 日に累進配当方針を適時開示で正式導入、配当 80 円・取得ベース利回り 4.68%、2014 年から 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けた会社が、過去の実績を方針としてルール化した順序。配当 CAGR 10 年は約 16.8%(17→80 円)、2014 年からの 12 年では 15→80 円の 5.3 倍。自己資本比率 73.6%、実質無借金。
「地方銀行が統合・縮小していくこの 20 年で、本当にこの会社は持ち続けられるのか」——その問いを正面から有報で確かめた銘柄。地銀の数は減るけれど、システムの移行コストは異常に高い。「銀行が潰れない限り、この会社の収益は大きくは失われないだろう」という構造を、19 年保有の根拠に置いている。
会社概要
Company Profileリカーリング収入(保守・運用)が売上の 44%を占め、ストック型収益が経営を安定させる。地銀の合併が進む中でも、合併後の統合システム需要を取り込む構造。
🔄 ネットワークソリューション 業務システムのハイブリッド開発・運用保守。長期契約のリカーリング型収益で経営を安定化。
📊 リカーリング事業 クラウドサービス・保守・BPO 等の継続課金型収益。顧客の DX 化が進むほど、この事業の存在価値は増す。
スコアサマリー
Score Summary基本データ
Key Metrics| 項目 | 値 | 補足 |
|---|---|---|
| 年間配当 | 80 円(2026/3 期実績)/ 50 円(2025/3 期実績) | 2025/3 期 50円(中25+期25)→ 2026/3 期 80円(中30+期50)= +60%増配(IRBANK 公式)。2027/3 期予想も 80円(中40+期40)で累進下限維持 |
| 減配ゼロ年数 | 12 年間減配ゼロ | 2014年〜2026年(IRBANK 公式・据置期間4回あり・減配は一度もない)。配当 CAGR 10 年 約 16.8% |
| 自己資本比率 | 73.6 %(2026/3 期実績・前期 79.5%) | 2026/3 期に総資産が +17% 増加(240 億→281 億円)した結果として一時的に低下。実質無借金は維持(有利子負債 2.4 億円・現預金 78 億円・ネット D/E -0.39) |
| 配当方針 | 累進配当(2026年2月12日 IR 適時開示で正式導入) | 「前期比減配なし」を公約・80 円が事実上の下限・配当性向 50% / 総還元 70% 目標 |
| 純利益(直近 2 期) | 29.14 億円(2025/3)→ 27.58 億円(2026/3・▲5.4%) | 2025/3 期が過去最高。2026/3 期は特需の反動で微減も高水準を維持・10 年 CAGR +16.04% |
| 売上高・営業利益 | 2 期連続増収・増益 | 平均増収率 +21.33%・平均増益率 +23.29% |
| 権利確定日 | 3 月末日・9 月末日 | 年 2 回配当(中間 + 期末) |
| 取得単価(平均) | 1,704 円 | 2026年4月22日 新規購入(1 株・取得時利回り 4.68%) |
| 保有株数 | 1 株 | まずは試し買い。下落局面で月次予算を使って買い増し予定 |
| 取得ベース利回り | 4.68 % | 80 ÷ 1,704 = 4.68%(★購入ゾーン充足) |
| スコア | 定量 89 / 定性 89 / 最終 89.0 | ほのたね. 銘柄スコア史上初の 2 視点全一致(乖離 ±0) |
暴落を待っての衝動買いではなく、「情報通信セクターが 1/10 と空いていた」セクター補完が主因。高値からやや落ち着いた水準だったことが後押しになった、計画的な購入だった。最新の株価は 株探(4743) でご確認を。
業績の推移
Financial Performance, 5y配当の歴史
Dividend Track Record, 8y
| 期 | 年間配当 | 配当性向 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2014年3月期 | 15 円 | 41% | 起点 |
| 2015年3月期 | 15 円 | 63.9% | 据置 |
| 2016年3月期 | 17 円 | 47.8% | 増配 |
| 2017年3月期 | 17 円 | 53% | 据置 |
| 2018年3月期 | 19 円 | 47.8% | 増配 |
| 2019年3月期 | 20 円 | 47.9% | 増配 |
| 2020年3月期 | 23 円 | 51.1% | 増配・うち記念 2 円(上場 20 周年) |
| 2021年3月期 | 23 円 | 37.4% | 据置 |
| 2022年3月期 | 30 円 | 39% | 増配・うち記念 5 円(設立 50 周年) |
| 2023年3月期 | 30 円 | 36.2% | 据置 |
| 2024年3月期 | 40 円 | 39.3% | 増配 |
| 2025年3月期 | 50 円(中 25 + 期 25) | 46.3% | 中間配当を復活・均等配当 |
| 2026年3月期 | 80 円(中 30 + 期 50) | 76.7% | +60% 増配・実績。2026/2/12 累進配当を適時開示で導入 |
| 2027年3月期 予 | 80 円(中 40 + 期 40) | — | 均等配当・累進下限維持 |
※ 出典:IRBANK 公式配当推移ページ(2026-05-27 検証)。
※ 2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で継続。途中 4 回(2015・2017・2021・2023)の据置あり。
※ 2026 年 2 月 12 日の適時開示「配当方針の変更(累進配当の導入)に関するお知らせ」で、過去 12 年の実績を方針として正式ルール化。
事業の強み
Business Strengthsリスク警告
Caveats(顧客)
(配当)
業績悪化局面での維持実績はまだない
(競合)
12 年間減配ゼロの実績と 2026 年 2 月導入の累進配当方針は強力だが、宣言から日が浅く、最初の業績悪化局面での維持実績はまだない。具体的な減配シナリオは以下:
- シナリオ A(深刻度:中):2026 年 3 月期の配当性向は 76.7%(IRBANK 公式)。来期予想 80 円据置でも EPS が低下すれば配当性向 80% 超え。「前期比減配なし」公約は守れても、増配余力が消える局面が早期に来る可能性。
- シナリオ B(深刻度:中):地方銀行の統合が想定以上に加速し、顧客基盤が短期間で 2 割以上縮小した場合。リカーリング契約の打ち切り・統合先システムへの移行で本業の利益が大幅減・配当維持が困難に。
- シナリオ C(深刻度:低):大手 SI ベンダー(NTT データ等)・FinTech 企業の業務システム領域参入で、地銀向け債権管理のトップポジションが侵食される。20 年スパンでの利益率低下リスク。
- シナリオ D(深刻度:低):累進配当方針自体の撤回・変更。2026 年 2 月導入の方針宣言は新しく、最初の業績悪化局面で経営判断として方針撤回の可能性が残る。「累進」と「業績連動への回帰」の境界線は経営判断による。
本記事のスコアと判断は 現時点の有価証券報告書・公式 IR・適時開示・IRBANK 公式データを元にした分析 であり、将来の業績・配当を保証するものではありません。投資判断は最新の決算短信・適時開示を必ず確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
有報精読で見つけたこと
Annual Report Insights購入判断
Decision| 項目 | 判断 | 補足 |
|---|---|---|
| 取得ベース利回り | 4.68%(★ 購入ゾーン) | 80 円 ÷ 取得平均 ¥1,704。★購入基準(4.0% 以上)クリア |
| ゾーン | ★ 購入(最高品質) | スコア 89.0(定量 89 = 定性 89・史上初の 2 視点全一致) |
| 買増優先度 | 高 | 情報通信セクター補完候補・累進配当宣言の信頼性高い。月次予算で買い増し継続 |
| ガチホ適格 | ✓ 完全適格 | 累進配当・自己資本 73.6%・実質無借金・地銀システム特化を維持する限り |
| 再評価トリガー | 累進配当の撤回 or 地銀統合の急加速 | 半期ごとに決算で「前期比減配なし」の維持を確認 |
| 次回購入計画 | 株価が落ち着いた局面で買い増し | 月次予算で少しずつ。情報通信セクター目標(10 銘柄)に向けたコア候補 |
よくある質問
FAQアイティフォー(4743)の配当金はいつもらえますか?
アイティフォーの決算は 3 月期。2014〜2024 年 3 月期までは期末のみ(年 1 回)でしたが、2025 年 3 月期から中間配当を復活し、現在は 中間 + 期末の年 2 回配当です。権利確定日は 9 月末日(中間)・3 月末日(期末)、支払いはそれぞれ約 3 ヶ月後。詳細は本記事の Section 04「配当の歴史」をご確認ください。
アイティフォーの配当利回りはどのくらいですか?
著者の取得平均 ¥1,704 ベースで 4.68%(80 円÷1,704 円)。ほのたね。の本線である利回り 4.0% を超え、★購入ゾーン に位置しています。累進配当(2026/2/12 適時開示で導入)の下限 80 円が、この利回りを下支えする設計。記事は静的のため、現在株価ベースの利回りは外部金融サイトでご確認ください。
アイティフォーの配当方針は累進配当ですか?
はい。アイティフォーは 2026 年 2 月 12 日 の IR 適時開示で「配当方針の変更(累進配当の導入)」を発表し、累進配当方針を正式導入しました。「前期比減配なし」を公約とし、配当 80 円が事実上の下限として機能。配当性向 50% 目標・総還元性向 70% 以上の方針を併せて設定しています。実は 2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けてきた会社で、過去の実績を方針として正式ルール化した順序です。
アイティフォーの配当推移は?連続増配は何年続いていますか?
アイティフォーは 2014 年から 2026 年まで 12 年間「減配ゼロ」を実績で続けています(IRBANK 公式配当推移で確認)。途中 4 回の据置期間(2015・2017・2021・2023)はありますが、減配は一度もありません。配当 CAGR 10 年は約 16.8%。15 円(2014/3)→ 80 円(2026/3)で 5.3 倍に成長。詳細な配当推移グラフは Section 04「配当の歴史」をご確認ください。
アイティフォーの配当性向と総還元性向はどれくらいですか?
2026 年 3 月期実績の配当性向は 76.7%(IRBANK 公式)。2025 年 3 月期は 46.3% でしたが、2026/3 期で大幅増配(50→80 円)により上昇しました。配当性向 50% 目標・総還元性向 70% 以上を目標とする方針で、配当 + 自社株買いの組み合わせで株主還元を実施します。
